News

日別アーカイブ: 2025年12月17日

ワタナベジグのよもやま話~第19回~

皆さんこんにちは!

 

神奈川県藤沢市を拠点に自動車製造に関わる治具の設計を行っている

ワタナベジグ、更新担当の富山です。

 

 

 

 

搬送用治具

製品品質と作業安全を同時に守る「運ぶための設計」

今回の内容は弊社では携わってございませんが一般的な市場での事例としてご紹介していきます。

製造現場では、
加工精度・組立精度・検査精度には細心の注意が払われますが、
工程間の「搬送」 が軽視されてしまうケースも少なくありません。

しかし実際には、
✔ 製品不良
✔ 外観キズ
✔ 変形
✔ 作業者のケガ

の多くが 搬送中 に発生しています。

そこで重要になるのが
搬送用治具 です。


搬送用治具の定義と役割

 

搬送用治具とは、
製品や部品を次工程へ移動させる際に、

  • 製品を確実に保持し

  • 姿勢を安定させ

  • 人や設備への危険を抑える

ことを目的とした治具です。

単なる「台」や「カゴ」ではなく、
製品特性・工程・作業者を考慮して設計された専用設備
と考える必要があります。


搬送用治具が担う3つの重要機能

 

① 製品保護機能

 

  • 接触点を最小限に抑える

  • 荷重が一点に集中しない形状

  • ゴム・樹脂・フェルトなどの緩衝材

これにより、
微細なキズや打痕を防止します。


② 安全確保機能

 

  • 重心位置が安定している

  • 押す・引く動作が無理なく行える

  • 指挟み・引っ掛かりがない

搬送用治具は
作業者の安全装置の一部 でもあります。


③ 作業効率向上機能

 

  • 製品の載せ替え回数削減

  • 位置決めが直感的

  • 迷いなく置ける構造

結果として
作業時間短縮・ミス低減につながります。


 搬送用治具の代表的な形態

 

台車一体型治具

 

  • 工程間移動に最適

  • キャスター仕様の選定が重要

  • ブレーキ有無で安全性が変わる

床条件(段差・勾配)まで考慮が必要です。


吊り治具・リフター対応治具

 

  • クレーン・リフター使用

  • 製品姿勢の保持が最重要

  • 吊り位置のズレ=危険

強度計算と実機確認が不可欠です。


専用保持型治具

 

  • 製品形状に完全追従

  • 高精度・高付加価値製品向け

  • 製品変更に弱い側面もある

汎用性とのバランスが設計ポイントです。


搬送用治具まとめ

 

搬送用治具は、
品質・安全・効率を同時に支える工程間インフラ です。

✔ 目立たない
✔ しかし影響は大きい
✔ トラブル防止効果が高い

だからこそ、
「とりあえず」ではなく
設計された治具 が必要になります。

次回もお楽しみに!

 

 

 

神奈川県藤沢市を拠点に自動車製造に関わる治具の設計を行っております。

お気軽にお問い合わせください。

 

 

 

お問い合わせはこちらから!

 

apple-touch-icon.png