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ワタナベジグのよもやま話~第23回~

皆さんこんにちは!

 

神奈川県藤沢市を拠点に自動車製造に関わる治具の設計を行っている

ワタナベジグ、更新担当の富山です。

 

 

 

 

🛠 治具設計における要件定義の重要性

― 成否を分ける“設計前の整理”とは ―

治具設計は、いきなり図面を描き始める仕事ではありません。
成功する治具の多くは、設計前の要件整理が徹底されているという共通点があります。

治具は製品精度・作業効率・安全性を左右する重要な装置です。
そのため、最初の段階で「何を満たすべきか」を明確にすることが不可欠です。


🔍 ① 使用目的の明確化

 

まず整理すべきは、その治具が何のために使われるのかです。

✔ 加工用治具か
✔ 検査用治具か
✔ 組立補助治具か
✔ 溶接固定治具か

用途によって必要な精度や構造は大きく異なります。

例えば、検査治具であれば再現性が最重要。
溶接治具であれば耐熱性や歪み対策が重要になります。


📏 ② 要求精度の数値化

 

「高精度にしたい」では不十分です。

✔ 位置決め精度 ±何mmか
✔ 繰返し精度はいくつか
✔ 基準はどこか
✔ 許容公差はどこまでか

これらを数値化しなければ、設計は曖昧になります。

過剰精度はコスト増加につながり、
精度不足は製品不良につながります。

治具設計は“適正精度”の見極めが重要です。


🌡 ③ 使用環境の整理

 

治具は現場で使用されます。

✔ 切削油がかかる環境か
✔ 溶接スパッタが飛ぶか
✔ 高温になるか
✔ 重量物を扱うか

環境条件によって材料選定や構造補強が変わります。


🛡 ④ 安全性の確保

 

治具は人が触れる装置です。

✔ 指挟み防止
✔ エッジ処理
✔ 重量バランス
✔ 誤装着防止機構

安全設計は最優先事項です。


💰 ⑤ コストとメンテナンス性

 

治具は量産現場で使われることが多いため、

✔ 製作コスト
✔ 部品交換のしやすさ
✔ 消耗部品の管理
✔ 将来の仕様変更対応

まで見据えた設計が求められます。


🔎 まとめ

 

✔ 用途を明確にする
✔ 精度を数値化する
✔ 使用環境を整理する
✔ 安全性を組み込む
✔ コストを意識する

治具設計の質は、要件定義の段階でほぼ決まります。
図面は“答え”であり、その前の整理こそが本質です。

次回もお楽しみに!

 

 

 

神奈川県藤沢市を拠点に自動車製造に関わる治具の設計を行っております。

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